浜通り食と芸術プロジェクトとは

浜通り食と藝術プロジェクトとは、「食」と「藝術」という2つの視点で浜通りという地域の固有性や震災前後の変化をリサーチするアートプロジェクトです。食という全ての人が関係するテーマを藝術の視点で捉えなおすことで、改めて地域の食文化を再考すると共に、これからの地域の食文化についても考察していきます。

今年度はアーティストの磯崎道佳を招き、富岡町に自生している果物から酵母をつくり、そこからハード系のパンをつくるプロジェクトに取組んできました。9月29日に夜の森公園にて**「富岡秋のパン祭り」**を開催し、今年度取組んできた活動の紹介や、今後のプロジェクトの展望を展示します。

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招聘アーティスト

磯崎道佳

1968年水戸市生まれ。現在北海道ニセコ町在住。2001年P.S.1/MoMAインターナショナルスタジオプログラムに参加(NY)。主なプロジェクトに、「パラシュートとマキオ」(2002年〜、MoMA/PS1, BankART1929、水戸芸術館、アーツ千代田3331など)。「ぞうきんぞうプロジェクト」(2004年〜、府中市美術館、ズーラシアなど、)。「ドーム/DOMEプロジェクト」(2005年〜)、「笑う机」(2012年〜)、自生の果物を使った自家製天然酵母パン・プロジェクト(2020〜)など。

http://isozakimichiyoshi.com/

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本プロジェクトに対する磯崎さんからのメッセージ

私が住む北海道での生活や近所の農家さんとの会話の中で「生活と食」にまつわる諸々の課題が見えてきます。

「食料難民がでる未来」「食糧危機は必ず来る」、これらの食の問題意識は、近年東京に行くと話が噛み合わなくなっています。そこには何かしらの格差を感じています。 格差、断絶、紛争、気候変動で生活が変化していく中で、「アート+生活」はどのようになっていくのか。

アートは生活を豊かにするものです。人が人らしく生きていく上で必要なアートは、「生活」という土台の上で成り立っています。今はその「生活」が様々な課題を抱え変化して行く中で、私はアートの機能も変化していくのではないと考えています。

今回、福島県富岡町でローカルな視点から食文化の可能性を考える第一段階です。 食文化の未来をアーティストの目線で探ります。 まずは富岡町の自生している果物からフルーツ酵母を作り自家製天然酵母のカンパーニュを作ります。ハード系パンをベースに新しい食の提案です。 そこで、初夏に実をつける「桑の実」「ビワ」「モミジイチゴ(山いちご)」「ウメ」などを探しながら今の富岡町の姿を見ていこうと考えています。

今後の予定

⚫︎9月29日(日)12:00-20:00に「富岡秋のパン祭り」を夜の森公園(富岡町)で開催します。

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アクセス

https://maps.app.goo.gl/zbRDK1f655hNxwCC9

お問い合わせ

浜通り食と芸術プロジェクト 事務局

050-3710-8483 (平日 10:00 - 17:00)

[email protected]

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